「The Perfect Distance」
ってタイトルで日記を書いた事がある。
まぁ、内容自体、ご都合主義の極論みたいな日記。
「手を繋ぐ」って行為に、青臭い秘め事を課した日記。
ここんとこ、阿呆みたいに忙しくて、空を見る事も忘れてた。
つーか「見ていない」という事実すら忘れてた。
俺が描いていたのは偶像だろう。
そんな風になってくると大抵の事は心に留まらない。
頭ん中覗いてみても、バンドとバイトとゲームと…
せいぜい昼に何食ったか?くらいしか残っていない。
生きてる事を意識してないからだろうな。
それでも、最近は忙しさにも慣れて。
生きてる実感?みたいなモノに手を伸ばす。
喉の渇きを潤したがるみたく、水を欲しがる。
冷たい水は良い。
身体の中を流れてゆくのがわかる。
生きてる、って思う。
でも、そんなモノは虚だ。
息をするのと似てる。
渇いてんのは喉じゃあない。
心。
会いたいと思うヒトがいる。
その冷たい手を繋ぎとめていたいヒトがいる。
暇見つけて酒飲み交わしたい奴、一緒に笑ってたい連中。
奏でる事に飢えて止まない仲間達。
俺を待ってくれてるヒトがいる。
置き去りのままの約束。
日常という揺り篭の中で
幾千の夜と
幾千の朝を越え
果たされるその日を待っている。
ふと、思いついて
11桁の番号をダイヤルした。
多分、仕事してるだろうなぁ。
そんな事はわかってたけどさ。
声が聴きたくて電話できるヒトがいるって
ひどく幸福な事のように思えた。
俺は生きてる。
渇きは止まんさ。

