
黒プードルは「ニーナ」という名らしぃ…。
正面から見たら怪獣でした。
さて。
何かえらく日記をサボっていた為、「早く書け」コールが渦を巻いてたわけだが。
それでも頑としてサボり続けた俺はダメ野郎で言うなら神の領域に…
いやいや。
いかんいかん。
また脱線しとる。
さてさて。
結局、芋ヤンキーMのバンドの練習を見に行く事にした俺。
鳥取駅からバスに揺ら揺ら30分。
随分と山奥まで来てしまった。
着いてすぐにMと合流し、奴の家で昼食ご馳走になった後、練習場所へ。
スタジオにでも入るのかと思いきや…あれ?
Mの家から徒歩5分程の場所で、突然、民家に入って行くM。
あぁ、メンバーを誘うのか、と括って外で待っていたら「早く入れ」と言う。
首を傾げながらお邪魔して、入ってすぐ左の部屋に通される。
おぉ。
ドラムセット。
ここなのか?ここで練習すると言うのか?
民家だぞ?もうアレか?何でも有りか、鳥取は。
などと頭の中を整理していたら、外からMの馬鹿デカイ声が聞こえてきた。
そのすぐ後、ひょろりと背の高い猫背の男が部屋に入って来た。
俺を一瞥して「お」と一言発しただけで、真っ直ぐドラムセットへ。
そのまま収まる所に収まってしまった。
腕組みをして、しきりに貧乏揺すりをしている。
そのまま無言で待つこと数分、楽器を背負ったまだあどけない顔の男が現れた。
「こんにちわ」「あぁ、こんにちわ」
とギコチナク交わした所でMが戻ってきた。
Mに2人を紹介される。
背の高い猫背がマサル。見ての通り、ドラム。
楽器を背負って入ってきた彼はアツシと名乗った。ベース奏者だそうだ。
これで揃ったのかと思ったら、もう1人いるらしい…
が。
現れない。
ギタリストらしいんだけど…音信不通。
仕方なく、その日はアツシとマサルと話せるだけ話して、後は指くわえて彼等の演奏を拝見した。
何を演奏してたのかとか、そんな事はキレイさっぱり忘れてしまったけれど。
只々、生音の迫力に圧倒されるばかりで。
然し、Mの歌う姿を見て釈然としないと言うか…単純に格好良いと思えない自分がいて。
何だか何だか。
とても複雑な心持ちになった。
帰りのバスに揺ら揺ら。
Mの歌ってた曲を繰り返し、繰り返し口ずさむ俺。
結局、その次の練習にも俺は顔を出した。
現れたギタリスト。名はトシカズ。
甘いマスク(死語?)にサラッサラのストレートヘア。
サラッサラのね…。いや、深い意味は無い。
んで、早速曲を合わせる彼等。
うむぅ…。
ギター入ると迫力も段違い(むしろ当然です。然し、当時の俺はビックリ)
胸の奥で沸々と熱いモノが湧くのがわかった。
俺もちょこっと歌ってみたり。
んむ。気持ち良い。
こりゃあ良い。
皆と手を振って別れ、バスに乗り込む俺。
小さな頃、新しいおもちゃを手に入れた時に感じた様なあの高揚感。
もう一度、浸ってみたり。
ふいに。
俺はどうしようもなく欲しくなってしまった。
次に湧いたのは根拠の無い自信。
…そうだ。乗っ取ってしまおう。
夕焼けが波引く湖山池を横目にひた走るバス。
その中で、突如降って湧いたような思いつきにときめく俺。
感情を押し殺せずに、じわじわと噴出した夕闇に紛れて口元だけで笑う。
帰宅したら、夕飯が大好物の炊き込みご飯となめこの味噌汁で…
嗚呼、もう死んでも良いや、って思いましたとさ。
では。また。


黒プードル。
もう何か忙しくて、毎日ちょこちょこ書き溜めて更新する感じ。