
完結から早五ヶ月
番外編を書きますよ
なんて吹いておいて完全に何処吹く風だったので、皆が忘れない内に少しずつでも書いてくよ
そうだなぁ
エピソード毎に書いてって最終的にはI話くらいには収めたいな
さて
記念すべき第@話は…
遡る事一年と半年と二月前
ひょんな事からジレンマに関わる事になった男の話
『彼の名は』
ではでは
本編をどうぞ
◆◆◆
茹だるような暑さは過ぎて
虫達の歌が次第に高く、細く響き始めた夏の終わりのある夜
バイト先に顔を出したら、店長に呼ばれた
何でしょ?と尋ねたところ、店の常連の
アジア系女性(42歳・既婚)を勤務中にナンパした、という容疑が俺にかかっているんだそうな
笑えた
ので
『いや、俺そんなに女に困ってないっすから』
ってふざけたら、ふざけるなと怒鳴られた
ごもっともです、ハィ
俺には品が無いんだそうだ
辞める事は決まっていたが、予定より二日早い退社
事実上のクビ
冤罪は証明出来きず
出来た処でクレームが来てんのは事実
『信じてる』って…疑ってんの?店長
高くなったのは何も虫達の歌だけじゃない
空だって高くなった
ガソリンも高騰
反対に俺の歌はキーを下げて低く、太くなった
その二日後に、前職場から道を挟んで真向かいの某飲食店で、当て付けみたいにバイトを始めた
当然、知った顔が多い
何故なら真向かいで働いてましたからね、ハィ
新しい職場のBoss(店長)は俺と同い年、タメ
老いぼれ眼鏡とヒトの良いおばちゃんが古株
あとはどっこいどっこい
何かいっぱい居たけど書くのめんどいや
んで基本的な事をBossに教わった後、ドラゴンボールに出てきたリクーム(ギニュー特戦隊所属)みたいな髪型のデカブツ(以下リクーム)に預けられた
補足◆リクームみたいな髪型ってのは要するにパイナップルみたいな感じね
んで、リクームってば縦にも横にもデカいし、何か目つき悪いし(俺も他人の事言えませんが)髪型がリクームみたいだし、とりあえず何か恐ぇし
吉田
コンピュータが
『敬語使っとけ。ケガすんぞ』ってジャッジ下したんで使わせていただきました
でも結局すぐにタメ口になってた気がする
俺には常識も無いみたい
リクームは教え上手
俺はどんどん仕事覚えてった
同じくして、どんどん仲良くなってったリクームと俺
俺には、リクームを初めて見た時から思ってた事があった
ある日の仕事中、ふいに視界に捉えたリクームを見て同じ事を考えていたら、閃いてしまった
ので、閃きついでに口に出してみた
『お前、炒飯作るの上手そうだな?』
『今日から炒飯て呼ぶわ』
と、そんな理由で彼を炒飯と名付けたのよ
コレ読んでくれてる皆様にはもう説明不要かな
そう
我々『THE DILEMMA OF HEDGEHOG』の特攻隊長(隊員は一名のみ)こと、炒飯です
いやぁー…やっと繋がった
長かった…
あ、でもね
炒飯がジレンマと関わるのは、この時点ではまだ少し先の話
ついでにそこにも触れておこう
炒飯はずっと
『俺には夢が無い』
ってぼやいてて
『何かに一生懸命になってる奴らが羨ましい』
とも言ってた
時を同じくして、ジレンマはスタッフを探してて
やりたい事、活動の幅が広がってゆくに従って、純粋に
音楽だけに集中していられなくなっていたのもあって、当時は『雑務全般』こなしてくれる人間を欲しがってた
とは言え、やっぱりバンド活動への理解が最低条件
チップは人生
そんな奴いるのかよ、なんて半ば投げながらも
どっかに良い奴いねーかな、なんて悩んでる最中に炒飯のぼやきが頭に浮かんだ
そうだ
炒飯がいた
正直、賭けだった
当時、諸事情あって炒飯は身軽じゃなかったし、何より
『
Rock?…
キャロルとか?』
という発言が非常に気に掛かかるところだった
いや、まぁ何も間違ってないっちゃそうなんだけど、色んな意味で間違ってそうな気がした
とにかく
炒飯を
Liveに誘ってみた
意外にも即答OK
先ずはジレンマの音楽に触れてもらわなきゃ始まらない
メンバーとの顔合わせも済ませて、向かったのは『
渋谷屋根裏』
2006年2月の事だった
ライブが終わってから炒飯に正式にスタッフのオファーをした
正直、あまり好感触だったとは思えない
冷静に考えてみりゃ、メンバーと出会ってそこそこ、Rock自体にほとんど面識の無い人間だ
俺とは友人だけどバンドなんて別問題
スタッフなんて何すりゃ良いのか想像もつかない
ほぼ0からのスタート
考えれば考えるほど不安になるはずだ
普通ならその時点で『無理』って終わりそうなものだけど、炒飯は時々Liveに顔を出しては手伝ってくれるようになった
そんな事が何度か続いたある日、仕事上がりに炒飯と酒を飲む事になった
んで、核心に触れてみたくてしょうがない俺
『炒飯、スタッフどうするよ?』
気遣い0の発言
俺、気を遣うのが下手クソなのよ
余計な気を回したって、しどろもどろになる事がほとんどで
その辺の仕組みが根本から理解出来てない気がする
吉田圭佑の
イニシャル『K.Y』は『空気、読めない』の略だと言われるけど、空気読めないんじゃなくて、気遣い下手ってだけだからねド畜生が
あぁ、脱線
『やるよ』
そう答えて発泡酒を良い勢いで流し込む炒飯
『俺バカだから、身体で覚えないと理解んねーからよー』
なるほど、つまりそういう事か
Liveにちょくちょく顔を出してくれてたのは
飛び上がる程嬉しくて
いや、実際に飛びあがって何度も乾杯した
単純な俺
猿だな、猿
そんな経緯を経て正式に炒飯をメンバーとして加えたジレンマ
勿論、最初から上手くいくわけ無くて
あーでもないこーでもないって、ごった返しながら何とか今のカタチになり…
炒飯一人で25分間、渋谷屋根裏の
ステージに立ってみたり(モノマネで!)
ヒカヌ、コビヌ、カエリミヌではメインMCを努めたり
今では雑務全般どころか、ジレンマの裏の看板になってる炒飯です(笑)
皆々様
これからも炒飯に格別の御愛顧を
ではでは
長くなりましたが
最後まで読んでくれてありがとう
またその内に…
Creep番外編@
『彼の名は』
完